最先端研究開発支援プログラム フォトニクス・エレクトロニクス融合システム基盤技術開発 平成22年度~26年度

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プロジェクト概要

最先端プログラムとは

最先端研究開発支援プログラム(FIRSTプログラム)は、さまざまな分野及びステージを対象に、 3~5年で世界のトップを目指した先端的研究の推進により、我が国の中長期的な国際的競争力・底力の強化を図り、研究開発成果の社会還元を図ることを目的に設立された研究支援プログラムである。「研究者最優先」の研究支援制度を特色で、当初予定された予算総額2700億円(5年間)であった。 2009年7月に中心研究者・研究課題の公募が行われ、8月末には30名の中心研究者が決定され、本課題を含めライフサイエンス、機械システム、材料科学や物理学などに関する30課題の研究開始が認められた。その後、政権の交代に伴い、プログラム自体の再検討や予算の大幅な削減などを経て、2010年3月より、実際に研究が開始されることとなった。

本プログラムの概要

将来のコンピュータ(集積回路)においては、省電力化、高速化、ダウンサイズ化の限界が存在する。この限界を打破するためには、半導体中の新しい電子現象を用いる方向と並んで、フォトン(光子)とエレクトロン(電子)の融合したデバイス/システムの実現が不可欠である。しかし、LSIシステムの産業化において本格的にフォトンが重要な役割を果たすためには、シリコン上の光源開発など物性・材料科学に立脚した革新的技術の探究とともに、具体的なシステム実証により実用化への道筋を明らかにすることが必要である。本プログラムでは、データセンタの機能をチップ上に集積したシステムである「オンチップデータセンタ」の2025年頃の実現を目標として、フォトニクスとエレクトロニクスの融合に向けた革新的基盤技術の研究開発を行う。

研究目標

要素技術である先端デバイス技術開発を推進するとともに、最先端LSI搭載に向けたフォトニクス集積回路技術の研究開発を、強力な産学連携体制のもとに推進し、我が国が牽引する産業技術の構築とそのイノベーション化を目指す。また、本プログラムを通じて、LSI搭載に向けたフォトニクス集積回路技術実証により産業化への見通しを明らかにするとともに、ナノ技術に立脚したシステムの実現に向けた革新的基盤技術を確立し、安心・安全・快適な社会形成、環境・資源・エネルギー問題の解決、産業上の国際競争力の強化等に貢献する。

Last updated at 2015/06/24
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